関東在住の非鉄ママパパにとっては、新幹線のはやぶさといえば、ピンクのラインが入ったきれいなエメラルドグリーンの新幹線、というイメージではないでしょうか。
でも、実はピンク色のはやぶさだけでなく、紫のはやぶさもあるんです!
この講座では、その違いや共通点を学ぶことができます。
子鉄に聞かれたときのために、ピンクと紫のはやぶさの違いを知っておきましょう!
ピンクも紫もどちらもはやぶさ
ピンクのはやぶさはE5系
ピンク色のラインがはいったE5系はやぶさは、JR東日本が所有する新幹線です。
E5系の色は、車体の上から「ときわグリーン」、帯(ライン)が「つつじピンク」、下部は「飛雲ホワイト」となっています。(色の名前はJR東日本のHPで確認することができます)
紫のはやぶさはH5系
紫色のラインがはいったH5系はやぶさは、JR北海道が所有する新幹線です。
H5系の色は、車体の上から「ときわグリーン」、帯(ライン)がライラック、ルピナス、ラベンダーをイメージした「彩香パープル」、下部は「飛雲ホワイト」となっています。(色の名前はJR北海道のHPで確認することができます)
E5系とH5系の「E」や「H」ってなに?
E5系やH5系というのは、車両の形式名です。
そして、その頭についている「E」や「H」は、それぞれJR東日本とJR北海道の英語表記の頭文字です。
「E5系」の「E」はJR東日本(東日本旅客鉄道株式会社)の英語の社名である
「East Japan Railway Company」
の頭文字です。
「H5系」の「H」はJR北海道(北海道旅客鉄道株式会社)英語の社名である
「Hokkaido Railway Company」
の頭文字です。
つまり、E5系やH5系などの車両の形式名をみれば、どの鉄道会社が所有しているのかがわかるのです。
「E」の豆知識
ただし、「E」がついているものだけがJR東日本の車両とは限りません。(でも、「E」がついていればJR東日本!)
「E」がつくようになったのは、国鉄からJR東日本になってからです。
だから、それ以前のものには「E」がついていないのです。
同じJR東日本でも、武蔵野線の209系や鶴見線の205系には「E」がついていません。
若い世代の非鉄にとっては「あ~国鉄?聞いたことあるような…」くらいかもしれません。
E5系とH5系の外観・内装の違い
ピンクと紫の帯(ライン)の塗装色以外にも違いがあります。
ロゴマーク(シンボルマーク)
ロゴマーク(シンボルマーク)も、似ているようで違っています。
E5系のロゴマーク
ハヤブサをモチーフとしています。
E5系のロゴマークは、前後の先頭車両に描かれています。
H5系のシンボルマーク
「北海道の雄大さ」と、北海道へ飛来する「シロハヤブサ」をモチーフにしたシンボルマークが描かれています。
(JR北海道のHPには、ロゴマークではなく「シンボルマーク」と掲載されているため、ここでは敢えてシンボルマークと記載します)
また、H5系では、前後の先頭車だけでなく、一部の中間車両(10両編成の3・5・7号車)にも描かれています。
乗降ドア(内装)
乗車しなければわからないポイントですが、普通車・グリーン車・グランクラス(グリーン車よりももっと高級な最上級席)のいずれも、E5系とH5系では乗降ドアの内側の色が違います。
普通車の乗降ドアでは、E5系はベージュっぽい色、H5系では萌黄色、
グリーン車やグランクラスの乗降ドアでは、E5系が赤色、H5系は赤紫色です。
(乗車したことがないので、聞いた情報です…)
床やテキスタイル
座席はE5系もH5系同じなのですが、H5系では床の色やテキスタイルデザインが北海道をイメージした色やデザインになっています。
普通車では、通路の床に雪の結晶
グリーン車では、流氷の海明けをデザインしたカーペット
グランクラスでは、津軽海峡・函館湾をイメージした湖沼や海の水面が輝く様を表現した青色のカーペットデザイン…
といったように、北海道の魅力をイメージしたデザインが随所にみられるようです。
実は「はやぶさ」じゃないことも
非鉄ママパパは、つい「はやぶさ=E5系」と思いがちですが(私だけ?)、はやぶさというのはあくまでもあのときわグリーンの車体の愛称であり、実際に走行する際の「列車名」がはやぶさとは限らないのです。
E5系の列車名
E5系は、はやぶさ以外にもはやて・やまびこ・なすのとして走行しています。
なので、乗車案内や乗車券に「はやて」と記載されていても、ホームに行くとあのE5系のはやぶさが待っていることもあるのです。
H5系の列車名
H5系は、主に、はやぶさ・はやてとして走行しています。
ただし、はやてとして走行しているのは盛岡~新函館北斗間なので、関東で走るH5系ははやぶさです。
また、上で「主に」としているのは、JR北海道のHPに紹介されているのがはやぶさ・はやてのみだからです。
実際には、なすの・やまびことしても走行することがあるようです。(「はやぶさ・はやてだけじゃないから」と鉄夫に指摘されました)
ちょい足し知育
こちらは、子鉄のママパパ向けの講座ですが、子鉄がE5系とH5系のことを疑問に思ったら知育のチャンスです。
ちょこっとだけ知育に活用してみましょう。
アルファベットを覚えよう
耳の良い子鉄たちは、意味を考えなくてもE5系とH5系の名称をすぐに音で覚えてしまうと思います。
せっかくなので、文字と結び付けて覚えてもらいましょう。
ABCソングを歌ったり、でんしゃでABCを覚えられる絵本を取り入れるのも良いですね。
北海道はどこにある?
H5系のはやぶさ、と覚えると同時に「北海道のはやぶさ」と覚えてもらいましょう。
そして、日本地図を見ながら、北海道の位置はここ、と教えてあげましょう。
北海道は大きく、形も印象的かつシンボルマークにも使用されているので、きっとちびっこ子鉄もすぐにイメージしやすいはずです。
我が家では、日本地図パズルを活用しました。
E5系と同じ「E」のつく仲間をさがそう
横浜市周辺で活躍するJR東日本の通勤電車の車両形式名にも「E」は使われています。
横須賀線(横須賀・総武快速線)の新しいE235系、京浜東北線のE233系、東海道線(上野東京ライン)のE233系・E231系など。
図鑑などで紹介される際にも、ほとんどの場合が「E」を記載していますので、子鉄と一緒にさがしてみましょう!
我が家の場合
我が家の子鉄がH5系はやぶさを認識したのは3歳になった頃です。
パズルで北海道を覚える
我が家では、H5系はやぶさのプラレールのことを「北海道のはやぶさ」と呼んでいました。
そしてちょうど同じ時期、義両親が子鉄のために、日本地図パズルを購入してくれていました。
3歳児にはちょっと早すぎるのでは、と思っていましたが、子鉄3歳は、じいじばあばとパズル遊びを楽しむ中で、じいじばあばが口にする都道府県の名前をちゃんと聞いていたのです。
そして子鉄は、北海道のピースを手にして、「北海道のはやぶさとおなじ?」と聞いてきたのです!(もちろん親ばかママパパは「うちの子天才!」と大喜び)
子どもは、大人が難しいと考える言葉や会話でも、しっかり聞いています。
そして、その中から自分が聞いたことのある言葉を拾いとり、知識と結び付けます。
「この言葉は難しいから」と決めつけず、普段から色々な言葉を聞かせてあげると良いですね。
まとめ
ピンクのはやぶさも紫のはやぶさも、どちらもはやぶさです。
車両の仕様もほとんど同じで、大きな違いはJR東日本かJR北海道かどうかの違いです。
子鉄がピンクだと思ってたはやぶさの色が、なんか違うぞ…なんでだろう?と気づいたときが、好奇心、探求心を伸ばすチャンスです。
どちらもはやぶさであるのなら、なんで色が違うのか、何が同じなのか、きっと知りたいことがたくさんあるはずです。
子鉄から聞かれたときに答えてあげられるよう、覚えておきましょう!