そんなママパパに、子鉄もきっと興味を持ってくれる、電車が登場するあの林明子さんの素敵な物語の絵本をご紹介します。
我が家の子鉄はこの『こんとあき』の読み聞かせを何度もリクエストしてきます。
こんとあき
絵本のきほん情報
- タイトル:こんとあき
- 出版社:株式会社福音館書店
- 文:林明子
- 絵:林明子
- 発行日: 1989年06月30日
- シリーズ:日本傑作絵本
- ページ数:40頁
- サイズ:28cm×22cm
- SBN: 978-4-8340-0830-2
対象年齢
福音館書店のホームページによると、対象年齢は以下のとおりです。
読み聞かせ:4歳から
ひとりで読む:小学生低学年から
絵本の内容は?
ストーリーや、絵本から得られる情報をご紹介します。
登場する電車
- 103系 中央線もしくは大阪環状線(推定)
- 781系電車(推定)
ストーリー
あきが生まれたときからずっと一緒にいた、キツネのぬいぐるみであるこん。
こんの腕にできたほころびを直してもらうため、二人は電車に乗っておばあちゃんの家へ向かいます。ところが、その途中でいくつもトラブルが起き、こんの体は少しずつボロボロになっていきます。ボロボロになりながらも、こんはあきが不安にならないように「だいじょうぶ」と言い続けますが、ついにこんは動けなくなってしまいます。すると、今度はあきがこんを守る番!こんをしっかりとおぶって、おばあちゃんの家までついにたどり着き、こんを直してもらうのでした。ちょっと強がりなこんと、こんのために強くなるあきのほっこりするお話です。
絵本の特徴
文章はすべてひらがなで書かれています。
我が家の子鉄の反応
この絵本を一緒に読んだ3歳の息子の反応をご紹介します。
はじめに興味を示したのはやはり電車
電車が登場するのは8ページ目です。読み聞かせ2、3回目くらいまでは、電車の登場シーンまで待ちきれないのか、息子はさっさと8ページ目までをめくっていました。ですが、そのあとは物語の冒頭シーンも聞くようになっていきました。
電車以外のストーリーにも注目
はじめは電車のシーンばかりに集中していましたが、次第に物語の後半にも興味を示すようになりました。こんとあきが砂丘を歩いたり、砂に埋まったこんをあきが見つけるシーンを何度も見返して、どうして埋まってしまったのかを考えていました。犬がこんを砂に埋めるシーンは描かれていないので、「行間」を読んで、自分で考えたんですね。成長を感じます!
ちょい足し知育
この『こんとあき』を読んだら、ちょい足し知育をしてみましょう!
ずっと一緒だったおもちゃは?
我が子が赤ちゃんの頃から一緒だったアイテムはありませんか?
我が家は、0歳の頃からはブランケット、1歳を過ぎてからは東海道線のプラレールがお気に入りでずっと一緒でした。そのお気に入りアイテムと一緒に写る、息子の赤ちゃんの頃の写真を見せてあげました。お気に入りアイテムを握りしめる自分の写真を見た息子は、少し恥ずかしそうな、かわいい笑顔を見せてくれました。ずっと一緒だったことを初めて認識し、より愛着が湧いたようです。
いつも自分のそばにいてくれた物を、ずっと大切にしよう、とお話してみてはいかがでしょうか。
切符を買って電車に乗ってみよう
今はICカードやスマホを利用して電車に乗車する人が増え、切符を購入して電車に乗車する機会が減っています。そもそも未就学児は料金がかからないので、なおさら切符の存在を感じにくくなっています。あえて切符を買ってみる。そして、「こんとあきも切符を買って電車に乗ってたね」と絵本の話をしてみてはいかがでしょうか。
我が家の子鉄は、自分で切符を改札に通した経験をとても嬉しそうに話します。
砂丘ってなに?
この絵本には砂丘が登場します。日本では、砂丘は限られた地域にしかないので、砂丘を目にしたことのない子供の方は多いと思います。なので、せっかくなら、「砂丘ってなに?」というお話をしてみてはいかがでしょうか。
我が家の場合は、砂丘どころか海の砂浜さえ分かっていませんでした(覚えていなかった)。そのため、砂丘の質感をイメージしてもらおうと思い、お砂場の砂みたいにさらさらの砂がずーっと先まで続いているんだよ、(砂丘のイラストを指さして)これぜーんぶお砂場みたいにさらさらなんだよ、と説明しました。
お砂場遊びが大好きな息子は、ふーんと言いながら、目を輝かせ、「ずっとずっとずーっと砂?海じゃない?」など、いくつも質問が飛び出してきました。
まとめ
この絵本は、表紙にも電車が描かれています。
女の子が主人公の物語ですが、我が家の子鉄も十分に楽しみ、何度も何度も読み聞かせをしました。
電車ばかりの本に疲れた!たまには名作絵本を読みたい!というママパパ、一度試してみてはいかがでしょうか。